私がお世話になっているカイロプラクティックの先生がどうしてコーチングを習いたいと思ったのかを聴いてみました。
『施術のときに患者さん（クライアント）との会話が沢山あり、そこで何かの役に立ちたいと思うから』というのが理由でした。
まさに、人への貢献意識だなと感じ、素晴らしいと思いました。
なので、私は直ぐに快諾して月に２回のコーチング勉強会を開催することになったのです。
コーチングを学びにいらっしゃるカイロの先生方は８名とのことでした。

ちなみに、私にとっても人にコーチングを教えることで、自分自身の内側での理解が深まるというメリットもあるだろうなと思いました。
教えるためには、何を、どのように伝えるかを考えることになりますし、資料も作ることになるからです。

コーチング勉強会を開催することについて、私がカイロの先生方（以下、カイロプラクターという）にコーチングを教えることで、先生方や患者さんにどんな価値が与えられるだろうと想像してみました。
ただ、勉強会を開催するのではなく、その意味と価値を深めたいと思ったからです。

すると、以下のことが思い浮かびました。
カイロプラクターにとっては、
★聴く力が身につく（傾聴力）
傾聴力は、仕事でもプライベートでも、つまりは今後の人生においても大いに役に立つと考えます。私の周りでも、人の話を聴いていないことで損をしている人が多いなと思うことが沢山あります。
人は、『構って欲しい生き物』だと思っているので、相手の話をより深く聴くことで人間関係がより良くなると考えます。

★カイロプラクターが患者さんの深層心理に寄り添える（患者さんのことをより理解できる）
孫子の言葉に『敵を知り己を知れば百戦して危うからず』という言葉あります。
相手と自分を深く識っていれば、より組みやすい、対応しやすくなると考えます。

★質問力（問い掛ける力、その豊富さ）が身につく
人の脳は、質問されると自動的にその答えを探しに行く傾向があります。
そして、その答えはそのときに直ぐに思いつかなくても、時間が経過した後で、しかも全く関係のないときに、ふと答えが出てくる場合もあります。
例えば、あなたが友人と、とある芸能人の話題になったとします。
しかし、お互いにその芸能人の名前がその場で思い出せません。
話の内容からその芸能人の特定は出来ているのですが、名前が出てこないのです。
結局、その場は名前が出ずに解散しましたが、その後何気ないときにフッとその芸能人の名前が頭の中に浮上したのです。
『そうだ、○○○○さんだった』と。
これは、芸能人の名前について、自分の脳に問い掛けているので、それからずっと、あなたの脳は答えを探し続けているのです。

話は少し逸れましたが、『問い掛けにより人生は変わる』という言葉もあるようです。
質問力が身につくと、他人にも自分にも、より強い影響を与えることができるようになります。

★他のカイロプラクターとの差別化ができる
最近では、カイロプラクティックのお店が増えました。
多くのカイロプラクターが集客に苦労していると聞いたことがあるので、集客に役に立つだろうと考えました。

★患者さんが『また来たい』という気持ちになれる（心強いリピーターになってくれる）
クーポン券付きのチラシを配布しても、そのクーポン券を使い切ったら、それ以降来店がなくなることが多いと聞きました。

★患者さんが『あそこのカイロ、良いから行ってご覧よ』と口コミで拡げてくれる
これも集客についての話ですが、最大のファンを創り出せることに繋がると考えました。
ディズニーランドは、多くのリピーター（ファン）によって支えられていると思います。
そのようなファンを沢山創り出せたら、最高だなと考えました。

次に患者さんにとっては、
★施術中にメンタルリセットができ、身も心もスッキリできる
施術中、寝てしまったり、会話は元々好きじゃないという患者さんは別として、カイロにより身体はスッキリします。
同時にカイロプラクターとの会話を通して、自身の気持ち（心）もスッキリできると考えます。
心がスッキリすれば、身体もより軽くなると考えます。


そして、カイロプラクターと患者さん双方にとっては、
★会話を通して何らかの気付きが得られる
この気付きは、自分自身の中で腑に落ちるものとなり、内容によってはその後の生き方が大きく変わることに繋がると考えます。

以上のことを想像していたら、自分自身もカイロプラクターへのコーチング勉強会が物凄く楽しみになりました。
結果的にこの勉強会は４年間続きました。

カイロプラクターへの勉強会を通して改めて思ったことは、より多くの方がコーチングを学ぶと良いなと強くに思うようになりました。

昨今、周りの人間関係がなんだか枯れているような感覚を持つことがあります。
ある意味、寂しい気持ちになることがあります。