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コーチング中のクライアントのやり取りで失敗した経験

コーチング中のクライアントのやり取りで失敗した経験

今回は、過去に私がコーチング中のクライアントの問い掛けのやりとりで失敗した経験談を書かせていただきます。そのときは、感覚的にコーチングが乗っていかないなと感じながらコーチングをしていたのです。

最初はスムーズに進む

私がコーチングを始めた頃の話です。

そのときのクライアントは初対面ではなく、面識があるという人でした。
クライアントから今回のコーチングのテーマを聴き、はじめに何故そのテーマにしたのかを聴いていきました。

クライアントの言葉を一つ一つ受け取り、受け取った際に素直に疑問に思ったことを問い掛けしたりしながら進んでいきました。
出だしは良い感じだなと感じながら進んでいきました。


途中からクライアントと何か噛み合わなくなり始める

ところがどうでしょうか・・・
そのうちに何かクライアントとのやり取りの中で私の中に違和感というかズレ、ちぐはぐ感を感じ始めました。
私からの問い掛けについて、答えてくれるクライアントの言葉が鈍くなったり、
あるいはクライアントの表情が明るくなかったり・・・
何だろう、クライアントの心の中で何が起き始めたのだろうと思いながらコーチングを進めていく感じになり始めました。
私自身の意識が集中出来なくなっている感じでした。

これを読まれている読者の方は、何が起きたと思いますか?

会話のキャッチボールが上手く進まない原因とは?

コーチングの基本の一つにバックトラックというものがあります。
いわゆるオウム返しです。

実は、そのときのコーチングでは、私のバックトラックが全くもって下手だったのです。
相手から出てきた言葉をそのままバックトラックしていなかったのです。
意味は同じでも異なる言葉で復唱したり、或いはクライアントの言葉から私が勝手に思ったことを言葉に出したり、自分が言いやすいようにクライアントの言葉を要約していたりしていたのです。

クライアントのタイプにもよりますが、自分が使った言葉ではない言葉でバックトラックされたときに、ラポールがブチっと簡単に切れてしまう人もいます。

そのときのクライアントは、自分が使った言葉を大切にされていて、それと異なる言葉でバックトラックする私に徐々に違和感を抱き始めていたのだと、振り返りのときに分かりました。
クライアントが正直に『自分が使った言葉と違う言葉で返されたので、気持ちが入らなかった』と私にフィードバックしてくれたからです。


クライアントのやり取りの中で

人によっては、どうしても自分流に解釈してしまいます。
言い換えると、自分の都合の良いように受け取って解釈します。
そのときの自分は、完全にそうでした。

それ以来、私は、そのときの体験からバックトラックは正確に返そうと強く思うようになりました。
バックトラックの精度を上げる、ここに意識をしています。
時折、余分な言葉を発してしまうときもあるので、これも修行だなと感じています。

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