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どうなりたい? どうなりたくない?

ちょっと知り合いのAさんと日常会話の中で、こんなやり取りをしたことがあります。
私:『Aさん、3年後から5年後、どうなりたい? どうなっていたい?』
と漠然と聞いてみると、

A:『えぇ? どうなりたいって・・・えぇ?? う~ん・・・』
と、考え込んでしまいました。
ですから私は、
私:『分かった。じゃぁ、質問を変えるね。
  3年後から5年後、どうなっていたくない?』

すると、Aさんは、
A:『そうだなぁ・・・孤独は嫌だな。』
と、即答でした。
そして、続けて
A:『それから、貧乏にはなっていたくないな。』
私:『そうなんだね。孤独は嫌なんだね、そして、貧乏になっていたくないんだね。
  それは嫌だよねぇ。他にはある?』

A:『そうだなぁ・・・今と同じ仕事をしているのは嫌だな。』
私:『そうなんだね。今と同じ仕事をしているのは嫌なんだね。』
A:『そうそう、嫌だな。』
私:『そっかぁ。他にはある?』
A:『親と一緒に暮らしているのも嫌だなぁ。』
と、次から次へとなりたくない状態が出てきました。

5つぐらい出てきたところで、こんな問いかけをしてみました。
私:『どうなりたくないと聞いたら、5つ出てきたね。
  じゃぁ、これらの真逆がなりたい自分(状態)じゃないの?』
A:『あ・・・そうかっ!』
ということで、今度は、先ほど出てきた5つのなりたくない状態の正反対の状態をAさんに言葉にしてもらいました。
その時のAさんは、非常に楽しそうに、そして嬉しそうに言葉にしていたことを今でも覚えています。

前々回のブログにも書きましたが、人は、肯定的な言葉を発しているときは、楽しそうだったり嬉しそうな状態、つまりエネルギーが上がった状態になるようです。
そして、自分のなりたい状態が明確になると、目標が定まり、自分が向かう先がはっきりするので、モチベーションも上がるようです。

人のタイプは、大きく2つに分かれます。
それは、目的志向型と問題回避型です。
ニンジンをぶら下げると燃えるタイプが目的志向型、何かを避けようとして動きが増すタイプが問題回避型です。

例えば、問題回避型のお子さんに『今度の試験で、クラスで5位以内に入ったら、ゲームを買ってあげる』と伝えても、あまりピンと来ないかもしれません。
逆に『今度の試験で、また悪い成績だったら、もうゲームを取り上げるわよ!』と伝えた方が、このお子さんは燃えるのです。

コーチングにおいては、目の前の人がどのようなタイプなのかを、問いかけによる反応で見極めながら進めていきます。

あなたは、どちらのタイプだと思いますか?

目的志向型ですか? それとも問題回避型ですか?

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