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出来事からの問いかけ

生きていると、いろいろな出来事に私たちは遭遇します。
そして、私たちの身の回りに起きる出来事には、いろいろなメッセージが込められていると私は思っています。
そして、その捉え方は、自分次第です。

例えば、ある平日の朝の出来事です。
あなたは、気持ちよく目を開けたら、壁掛け時計の時間は、もう10時を回っていました。
「は?? え?? なにっ??」と思った瞬間、
「そうだ、昨日から妻は友達と旅行に出かけていて、いつも起こしてくれる妻がいないんだった。
 だから、目覚まし時計をセットしておいたのだが・・・なぜ鳴らない??」
と思って、ふと目覚まし時計を見ると、止まっています。

電池切れだったのです。

そして、ふと携帯を見てみると、得意先から何度も着信履歴が入っていました。
「はぁ??? なんてこった!!」
なぜ、この着信に気が付かなかったのか・・・

そうです、昨夜は、大切な打合せがあったので、サイレント・マナーモードにしていたのです。
それを元に戻さずに、あなたはそのまま眠ってしまったのです。
慌てて得意先に電話をして、なんとか事が済みました。

さぁ、急いで朝食を済ませて支度をして、事務所へ出かけようと急いで玄関を出たところで、
あなたの家に届け物を持ってきた宅急便のお兄さんとぶつかってしまいました。
あなたは転んで足を踏み外して、右足を捻挫してしまいました。
こんな状態では、車の運転もできません。

こんな風にあなたにとって、望まない、ある意味不運な出来事が朝から連続で起きてしまうと、
イライラするかもしれませんし、あるいは落ち込んでしまい、モチベーションがグッと下がってしまうかもしれませんね。

そして、あなたは、なんとかして整形外科までたどり着きました。
しかし、その整形外科は、外来が混んでいて、あなたが呼ばれるまで結構時間が掛かるのは、待合室の人の多さで分かりました。

さて、自分が呼ばれるまでの時間、この待合室であなたは何を思い、何を考えるでしょうか?

人によっては、のんきに待合室にあるテレビを見ている人もいるかもしれませんし、
はたまた、この整形外科を出た後のことを考える人もいるかもしれません。
この後、○○さんに電話して・・・とか。

あるいは、自分がこの捻挫のために思うように動けないことを想定して、
いろいろと段取りを組むように考えるかもしれません。

また、ある人は、そもそも目覚ましい時計が電池切れだったことが不運の始まりで、携帯といい、
ぶつかった宅急便のお兄さんといい、全て「不運」で片付ける人もいるかもしれません。
このような人は、あまりクヨクヨしないタイプなのかもしれませんね。

出来事は出来事です。

それにどんな「意味付け」をするかは、あなた次第です。
その意味付けの仕方は、人によってそれまでの体験や経験も違うでしょうし、価値観や考え方、
物事の捉え方が違います。
千差万別です。

では、この朝からの出来事で、もしあなたが学べることがあるとしたら、どんなことがあるでしょうか?
この朝からの出来事が、あなたに伝えたいメッセージがあるとしたら、それは何でしょうか?

出来事、つまりそのときの「結果」は、あなたにとっての最高の先生です。何かを学ぶチャンスだと私は思います。

There is nothing either good or bad , but the thinking makes it so .
「良い出来事も悪い出来事も存在しない。考え方によって良くも悪くもなる。」
by シェイクスピア

今、コロナ禍でいろいろな影響が多方面に出ています。
これは、私たちにとって何を意味するのでしょうか?
どんな問いかけをされていると思うでしょうか?

そして、私たちにとって、どんなメッセージが込められているとあなたは思いますか?

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