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問いかけにより、誤解が解けたり、更にわかることがあります

久々に会った友達との会話で、最初の第一声が『最近、どうよ?』と聞かれたことなんて、皆さん、ありませんか?

そう聞かれると、そのときに一番気にしていることを喋り出したりすることってありますよね。
あるいは、人によっては、『元気にしているよ!』と返すこともあるでしょう。

私の場合は、そう聞かれたら『何について聞いているのかな?』と確認することがあります。
相手:『最近、どうよ?』
私 :『何について聞いているのかな?』
という感じです。

すると相手によっては、『いやぁ、最近、仕事の方がどうかなって思って』と返ってくる場合もあれば、
『年齢も重ねてきたから、身体の方はどうかなって思って』とか。
相手が何について聞きたいのかを確認すると、相手が答えてくれる場合があります。
あるいは、『いや、ただ、聞いてみたかったから』とざっくばらんとした返事が返ってくる場合もあるでしょう。

さて、人は、頭の中で考えていることや思っていることを言葉に出さずに、それらを省略して、
会話をすることが割と多いです。
しかも、相手がそれを分かっているだろうと思い込んでしまい、多く内容や事柄を省略して言葉を発することが割と多いです。

例えば、上司が部下に対して指示した言葉で、
上司:『○○君、あの書類、早くやっておいて』

『あの書類』、聞いた部下は分かっているかもしれませんが、ひょっとしたら、今作成中の書類が他にもあった場合、『どの書類』を言っているのか、理解できない場合もあります。
このとき、部下が即座に『あの書類って、どの書類ですか?』と聞けば良いですが、部下によっては聞けない人も居ます。
そうすると、その聞けない部下は、しばらくの間、『どの書類だろ・・・』と迷子になってしまうでしょう。

コーチングにおいては、目の前の人が、ザックリとした言葉を発した場合、即座にそれを具体的にするために問いかけをします。

例えば、以前書いたブログ2021.05.28の『会話の中でのコーチング』の中にあるやりとりです。
甥っ子が『充実した人生』と出した言葉に対して、『充実という中身をもっと詳しく教えてくれない?』と問いかけた部分です。
こうすることで、甥っ子は、自分が出した『充実した』の中身がより具体的に分かり、何らかの気づきを得たのです。
ちなみに、この場合の問いかけは、掘り下げる問いかけです。

また、以前、私と得意先の担当者との間でこんなやりとりもありました。
その得意先とは10時に現場で待ち合わせの約束をしていたのですが、10時になっても、担当者が現れません。
そんなときにその担当者から電話が入りました。

担当者:『すいません、道路が混んでいて、あともう少しで到着します』

ここで私は、過去の体験を通してこんな風に聞きました。
『あともう少しって・・・あと何分ぐらいで来れますか?』と。

相手の『あともう少し』と私の『あともう少し』は、必ずしも一致しません。
過去の体験では、私の『もう少し』は5分ぐらいを想定していたのですが、結果、相手は15分ほど遅れて待ち合わせ場所に到着したのです。
私は、待たされたということでかなり不愉快な気持ちになり、機嫌が悪い状態で打合せに入った記憶があります。
それ以来、待ち合わせなどに遅れてくる場合は、『あと何分ぐらいで』と時間を聞くようにしています。

こういった曖昧な、あるいはザックリとした、あるいは抽象的な言葉に対して、問いかけをすることにより、
誤解が解けたり、更に具体的になったりすることが多いです。
皆さんも是非、日常のやりとりで活かしてみてください。

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