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怒りなどの感情が湧き上がったときは固定観念が反応しています

『あいつは、なんでもっと早く対応しないんだ!』

例えば仕事上で、部下が自分の望んでいるように動いてくれないときなどに、
怒りの感情や不快感がわき上がってくることがあります。
いわゆるマイナスの感情です。
対象が部下でなくとも、このような体験、あるいはこれに似たような体験、あなたにはありませんか?

このようなときは、ほとんどの場合が、自分の固定観念が原因で怒りの感情や不快感が湧き上がってきます。

観念とは、我々が生きていく上で判断の基準となる大切なものなのですが、
これが固定化すると、それが枠となってしまい、それが固定観念となります。
そして、それしか見えなくなってしまい、それがあたかも当たり前という無意識レベルのものになっていきます。
観念は、生まれて直ぐにはその人の中には全く無いのですが、
一番身近にいる親などの影響を受けながら、徐々に増加していきます。

保育園や幼稚園に通い始めたら、先生の影響を受けるでしょうし、小学校に進めば・・・
という具合で、あなたの身近に存在した人たちの影響を受けて、あなたの中で観念は形成されていきます。

『あいつは、なんでもっと早く対応しないんだ!』と冒頭に書いた文章ですが、
この文章の中に隠れている前提は、『仕事は早く対応するべき』とか『対応しなければならない』です。
ひょっとしたら、『早く対応しない部下は、使えない奴でダメだ』もあるかもしれません。
あなたが無意識レベルでそのように思っているのです。
だから、あなたの固定観念に反する部下の行動を見ると、あなたの中にある固定観念が原因となって、
怒りの感情や不快感が湧き上がってくるのです。

路上でゴミをポイッと捨てる人を見ると、怒りの感情や不快感が湧き上がってくる人もいるでしょう。
この場合のあなたの前提は、『ゴミを路上で捨てるべきではない』などです。
この前提が、あなたの固定観念となります。

私が小学生の頃、学校の先生から色々と注意をされました。
『廊下は走らないこと』
『授業中は静かにすること』
『授業中、発言は大声ですること』
『授業中、手を上げるときは、真っ直ぐに手を上げること』などなど。
確かに当たり前のことで守りごとではあるのですが、
今から振り返ると、学校の先生からの多くの前提を聞かされていたように感じます。
あくまで、このことは良い・悪いの判断は、脇に置いていますけどね。

日常では、いろいろな出来事があなたの周りに起こっています。
その中で、あなたの中から怒りの感情や不快感が湧き上がったときは、
あなたにどのような前提や固定観念があるのか、それを見つける良い機会だと思います。
こんな固定観念があるのだと気付くと、次に進むことができます。

その固定観念、いつからあなたの中にできあがったのでしょうか?
そして、その固定観念、今でもあなたの役に立っているでしょうか?

ひょっとしたら、もう役になっていない固定観念もあるかもしれません。
固定観念が緩むと、固定化が緩むので、普通の観念になります。
そうなると気分的に楽になることもあるのです。
一度、体験してみてください。

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